【佐藤勝利(timelesz)】「小学生のときに変なコントを一作書きました!」主演舞台『ブロードウェイ・バウンド』【インタビュー】
――前作をきっかけに、毎年ストレートプレイを舞台で続けていますが、“演劇の目覚め”というか“魅力にハマッた”ようなことはあったんですか?
「もともとストレートプレイをやりたくて、その気持ちが伝わって形にしていただいたこともあって、そこから演劇にハマッたというよりも、もともと好きだった部分が大きいです。改めて知った演劇の楽しさや魅力はいっぱいありますし、緊張感も好きですね」
――前作演じた思春期の少年役は”恥を捨てる”的な気持ちもあったんですか?
「演劇に関わらず、さらけ出すとか表現するということは、受け入れられるのか、喜んでもらえるのかと、恥や照れというより怖いものではあると思います。僕は“笑ってもらうことがすべて”という感覚だったので、『ブライトン・ビーチ回顧録』という作品として、どうやったら面白くなるかな、ということの方が大きかったです」
――本来の“アイドル佐藤勝利”は絶対に発さないであろうセリフもありました。
「演劇だもん、そうなるとみんなそうでしょ(笑)。ギャップは大きかったのかもしれないですけどね、僕は変わってないです」
――改めて家族について思うことはありますか?
「今回の作品では両親の関係性がだいぶ変わるというか、雲行きが怪しくなるんですよ。自分も両親を見てきましたけど大変ですね。……いろんなことがあって夫婦なんだと思うし、夫婦って大変なんだなって思いました(笑)」
――勝利さん自身は、大人になってご家族との関係は?
「初日の会見まで取っておこうと思っていたんですけど……聞かれることもあるかなと思ってやっぱり取っておかないんですけど……(笑)。 兄がニューヨークにいるんですよ。(実際の)ブライトン・ビーチに行ったとのことで、姪っ子の人生初ビーチがブライトン・ビーチになったんです(笑)。兄も舞台の続編があることを知っていたので“ブライトン・ビーチに行ったよ”って写真を送ってくれて、“舞台頑張って”ということだと思うんですけど……、初ビーチがブライトン・ビーチって(笑)‼ 勝手にそこまできれいではないビーチを想像していたんですが、結構綺麗で。作中は冬でビーチ近くの寒い環境を描いてますけど、夏は気持ちよかっただろうし楽しかったんだろうな、とか、当時はもっと綺麗だったんだろうな、ということを、今のブライトン・ビーチを知る姪っ子から教わりましたね(笑)」
――どんなお返事をしましたか?
「姪っ子はまだ話せはしないから、兄とやりとりをして“海、きれいなんだ”とかいろいろ返しました。……これ、初日の会見で言おうかなと思ってたんで、太文字とかで……(笑)! いや、言いたくてこらえなかったんですけど」
――会見内容はそうやって考えているんですね!
「(笑いながら)まあちょこちょこは……。どこかで言えたらなって思ったぐらいですけど。会見でまた大体同じことを、同じ熱量で言ってるかもしれないです。“これまだ言ってないんですけど”って。そのときは同じように書いてもらえれば(笑)」
――座長として、どう盛り上げていこうと考えていますか?
「座長制度ってなんだか日本的ですよね。座長というよりも“主役”の方がイメージとしやすいというか。現場が楽しく、稽古も楽しく、いろんな人に“いい場所だな”と思ってもらえるように心がけるだけ。キャストの皆さんのなかでも僕が一番後輩ですし、“主役をやらせてもらっている”というスタンスだと思ってもらった方がわかりやすいかな」
――前作は演じることで精一杯ということでしたが、今作や舞台への向き合い方に変化はありますか?
「演劇を毎年やれたらなというのは、当時も今でも思っています。“一作品目より台本の読み方上手くなったんですよ”って、清々しく言えたらかっこいいですけどね。僕が言えてたらある種おしまいかもしれないですけど……。(取材時点では)2幕目はまだやれてないので、もうちょっとしたら“読むの上手くなった!”って、思うかもしれないですけど(笑)」
――それを初日の会見でぜひ……!
「いや、映像に残すのは恥ずかしいです。さすがに調子乗ってるし、そんなの小さいよ(笑)」
――成長した同じ役を演じることも、面白さがありそうですね。
「“この家族の会話をそのままに家にお客さんを呼んだら、それがもうコントになる”というユージンのセリフがあるんですけど、子供自体の勢いではなく、お兄ちゃん、おじいちゃんとか家族の会話を通して、面白さを伝える部分は頑張らなきゃいけないと思っています。『ブライトン・ビーチ回顧録』を演じていた頃は、深夜まで“この言い方は面白いのか?”とか考えていたりしたんですけど、今回も眠れない日々が続くかも……(笑)。でもたくさん経験もしてきたので、今回はしっかり寝て準備したいと思います!」
【PROFILE】
佐藤勝利(さとう・しょうり)_1996年10月31日生まれ、東京都出身。「timelesz」のメンバー。21年に『ブライトン・ビーチ回顧録』で舞台単独初主演を務めると、以降毎年舞台に出演するなど映画、ドラマのみならず多方面で活躍している。2024年、コント好きが高じて佐藤勝利(プロデューサー)・蓮見翔(脚本)・橋本和明(演出)3人のコントユニット「グラタングミ」を結成。取材中は飲んでいたコーヒーカップに書かれた一文につっこみを入れる姿に「グラタングミ」感じました!
PARCO PRODUCE 2025
『ブロードウェイ・バウンド』
第二次世界大戦が終わって間もないニューヨーク・ブルックリン。いつかブロードウェイに出てコメディ作家になることを夢見ているユージン(佐藤勝利)と兄のスタンリー(入野自由)。二人は、結婚生活に問題を抱える両親と祖父とともに暮らしている。ある日、スタンリーがラジオのコントの台本書きの仕事を持ち帰ってくる。両親のいさかいが聞こえてくる家で、徹夜で台本を書き上げた二人。いよいよそのコントがラジオで放送される日がやって来た……。
【東京公演】2025年9月4日(木)~28日(日)
会場:PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
【大阪公演】2025年10月2日(木)~13日(月祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
出演:佐藤勝利 松下由樹 入野自由 神保悟志 小島聖 浅野和之
photography_KENTARO KAMBE
styling_KYU[Yolken]
hair & make-up_JUNKO FUKUDA[Nestation]
Editor
mini編集部
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